試行と結果

確率計算の前に、「何を結果として記録するか」を決める

難易度 Lv 1 / 10想定時間:約10

できるようになること


結果をどう記録するか

サイコロを2回振ることを考えます。 出た目が2と5であったとき、あなたはこの結果をどのように記録しますか?

どれを選んでも、間違いではありません。 ただし、この選び方で、どの情報が残るのかあるいは消えるのかが変わります。

試行と結果

同じ実験でも、記録の仕方は複数あります。確率計算をする際には、

「1回の試行で、何を1つの結果として残すかを決める」(=記録の粒度を決める)

ことが出発点になります。ここで用語を整理します。

先ほどの例に当てはめると、

試行:サイコロを2回振る 結果:次のどれかを選ぶ

結果の選び方で、後の作業が変わる

確率を計算するとき、私たちは必ず

という流れをたどります。結果の決め方によって、この数え方も変わります。

ポイント

何を結果にするかが、計算の土台そのものを変えます。

結果をどう決めればいいか

試験問題など、問題側が結果を指定している場合はそれに従えばよいです。 自分で決める場面では、次の2つの観点で判断します。

観点1:後で知りたいこと(目的)に直結しているか

最終的な目的を達成できるように結果を記録する必要があります。 例えば、合計の確率を知りたいなら、少なくとも合計が分かる情報を残す必要があります。

観点2:情報をおとしすぎていないか

結果をシンプルにしすぎると、後で必要な情報が戻せません。

ヒント

迷ったら、まずは情報を落としにくい方(サイコロ2回なら順序付きの組)で記録しておくのが安全です。ただし、情報を細かく残すほど扱うデータは増えます。目的に十分な最小限まで整理していく意識も大切です。

まとめ

試行は「何をするか」、結果は「何を記録するか」を意味します。

同じ試行でも、結果の決め方は複数あります。 決め方の基準は「目的に直結しているか」と「情報を落としすぎていないか」の2点です。

結果を決めると、起こりうる全体が決まります。これが確率計算の出発点になります。