連続分布
「点」ではなく「区間」で確率を考える
できるようになること
- 連続型確率変数で「1点の確率が0になる」理由を説明できる
- 確率密度関数を使って区間の確率を積分で計算できる
- 離散型と連続型の違いを確率の基本単位・使う関数・計算方法の3点で説明できる
連続型確率変数とは何か
連続型確率変数(continuous random variable)とは、ある区間の中であればどの値も取りうると考える確率変数です。
例としては、次のようなものがあります。
- 身長、体重、血圧
- 待ち時間、寿命
- 測定誤差
例えば、身長を確率変数 とします。 「身長がちょうど170cmである確率」 を考えると、 170.0cm、170.00cm…のように細かく区切るほど、1つの値にぴったり一致する確率は小さくなります。
理論的には、区切り方を限りなく細かくすると、特定の1点の確率は になります。
そこで連続型では、確率は「 から の間に入る確率」 のように、 区間に対して定義します。
区間の確率で考える
連続型として扱うとき、基本は次の形です。
: 以上 以下に入る確率
連続型では が成り立つため、等号の有無( か か)で確率は変わりません。 例えば、 と は同じ値になります。
確率密度関数
連続型の確率を計算するときは、確率密度関数 を使います。
区間の確率は、 を から まで積分して求めます。 ここで重要なのは、 自体は確率ではなく「密度」だという点です。 確率は、区間に対応する面積として決まります。

面積が確率になる
の高さ(値)そのものではなく、区間の面積が になります。
全体の確率は1になる
連続型では、全範囲での面積が になります。
はにならない、という意味ではない
は「 にならない」という断定ではありません。 あくまでも「特定の1点の確率は0」ということを意味しています。
離散型と連続型の違い
離散型では確率質量関数として を扱います。 連続型では確率密度関数 を扱い、区間の積分で確率を計算します。 違いを表で整理します。
| 区分 | 離散型 | 連続型 |
|---|---|---|
| 取りうる値 | 数え上げられる値 | 区間内のどの値も |
| 確率の基本単位 | 点: | 区間: |
| 1点の確率 | 0以上になりえます | 常に0です |
| 使う関数 | 確率質量関数 | 確率密度関数 |
| 確率の計算 | 足し算() | 積分() |
まとめ
連続型確率変数では、確率は「1点」ではなく「区間」に対して考えます。
が成り立ちます。これは「 にならない」という意味ではなく、 「特定の1点の確率は0」という意味です。等号の有無で区間確率は変わりません。
区間の確率は、確率密度関数 を積分して面積として求めます。 の値そのものは確率ではなく「密度」です。全体の面積は必ず1になります。